セイコーウォッチは7月30日、銀座7丁目中央通りに、セイコーの3つの高級ウオッチブランド(グランドセイコー、クレドール、ガランテ)のみを取り扱う「セイコープレミアムブティック」をオープンする。

世界の主要都市で展開するセイコー専門店「セイコーブティック」の頂点となる店舗で、路面店としては国内初、高級品のみの取り扱いは世界初となる。

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日本の美の繊細さと技術の先進性をデザインコンセプトとした店内では、3ブランドの商品をフルラインで展開するとともに、セイコーが誇る「現代の名工」らの手作りによる3000万円台のマスターピースまでをそろえた。

売場面積は85㎡で、20万円台から3300万円までの商品を展開。中心価格帯は20万~100万円で、50万円がボリュームゾーン。店頭陳列は約120点で約200点を品ぞろえする。日本語、英語、中国語(北京語)に対応する。

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1000万円以上のマスターピース商品を購入すると、それぞれの商品が作られた工房(雫石高級時計工房、信州・時の匠工房)への招待や銀座・和光屋上の時計台の記念撮影など、特別なおもてなし特典を用意した。

取引金額が高額となることもあるため、店舗には個室の商談室も設置。落ち着いて、ゆっくりと商品を選定できる工夫をした。

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店内には和服を着たスタッフを配置、接客では日本茶を提供するほか、希望者には商品の包装を風呂敷で行う。

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セイコーブランドの情報発信拠点という役割も果たすため、店舗入口にはセイコーの歴史を作った商品を展示。1913年に発売した国産初の腕時計「ローレル」や1969年に発売した世界初のクオーツ腕時計「アストロン」などを紹介する。

セイコーブティックはセイコー製品のみを取り扱うブランド体験の場として2004年から出店を開始。現在、28か国で約60店を展開する。7月17日には、ドイツ・フランクフルトにヨーロッパで最大のブティックをオープンした。

今後も世界主要都市での展開を加速し、2015年中に5~10店をオープンする予定だ。

29日、銀座・和光で行った記者会見で、服部真二社長は「時計は単に時を刻むだけでなく、自己表現のツールであり、人生の時を共に刻む商品で、親から子へ引き継がれる特別なメッセージがある商品だ。プレミアムブティックで最高のおもてなしをしたい」と語った。

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2011 年からセイコーのイメージキャラクターを務めるワン・リーホンさんが29日に来日し、セイコープレミアムブティックの第1号のお客さんとなった。ワン・ リーホンさんは、「店舗スタッフが、中国語ができることに驚いた。お茶を出す接客や風呂敷で商品を包む対応など、日本のおもてなしを体験できた」と店舗を 評価した。

<3300万円のクレドール>
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<1500万円のクレドール>
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店舗は、ラオックス銀座本店のほぼ隣に位置するが、インバウンド専門店ではない。訪日外国人のほか、
日本の富裕層など、広くセイコーブランドの情報発信をする拠点としたいという。


■セイコープレミアムブティック
http://www.seiko-watch.co.jp/boutique/premium_ginza/jp/

http://ryutsuu.biz/topix/h073000.html